STOP/キムギドクを観よう!(ネタバレなし)

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東北で育った筆者にとって被災地のことはずっと気がかりだったが、実際には、生活に追われ、ちょっとした節電をするくらいで何も出来ずにもう6年も過ごしてしまった。


それでも何か行動に移さなければと先月東電から再生エネルギー(89.1%)のパルシステムに乗り換えた。契約にこぎつけるまでひと苦労あったので、これはまた別の機会に述べるとして。


昨日キムギドクの新作「STOP」観に行ってきた。
新作といっても2015年の作品で、『THE NET』の前の作品である。第20回釜山国際映画祭で見逃して、もう観る機会はやってこないのかなと思っていたが遂にその機会がやってきた。もちろん。アンコール上映ではない。配給が決まらなかったのだ。

 

なぜ、世界が認める監督の作品に手を上げないのか。彼は山にこもってスランプを乗り越えたのだから、日本に来てまで苦境に立たせないで!


キムギドクはインタビューで「日本の監督がこのテーマを撮らないから、自分が撮らなければいけない」と語っていた。せっかく、重要なテーマを撮ったのに。それを広める場所がなければ元も子もない。

 

出演者で、プロデューサーの合アレンもそう思ったに違いない。今回、彼女が配給まで担当して、彼女のおかげで劇場公開が実現したようだ。キムギドクファンとして、
そして東北出身として感謝したい。

 

彼女の快演にも注目してほしい。内容も訴えかけるものがあった。舞台は福島と新宿。観終わったあと、新宿K'sSinemaから帰る途中に明るい街並みを見ながら考える。もっとできるがはずがあるはずだと思った。

 

キムギドク、合アレンがそうしたように、何かするべきことがある。
今回の利益は福島の復興支援に回るそうなので、キムギドクファンはもちろんのこと、多くの人に観てもらって劇場数を増えることを祈っています!

 

STOP オフィシャルサイト